2018年04月26日更新

喫煙が薄毛の原因になることもある?

喫煙男性タバコの煙には数百種類にも及ぶ化学物質が含まれており、健康に対して様々な害をもたらすことが判明しています。
その筆頭が、年間数万人が命を奪われている「肺がん」で、男女で罹患率に差異があるのは、喫煙率の違いと比例していると考えられています。
ちなみに、タバコの煙に含まれている物質の中で肺がんと特に関連性が強いのはタールですが、他にも細胞自体を老化させて突然変異を誘発する一酸化炭素や、肝臓への負担を強いて周囲の臓器も悪化させるアンモニアなども関係しています。
そして、これらの物質は、がんの罹患率を高める以外にも身体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。頭皮を髪の毛で隠せなくなる薄毛も、その内の一つです。
何故なら、喫煙することにより、DHTという物質の生産量が増加してしまうからです。この物質は、毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体と結合することにより、脱毛因子を誘導してヘアサイクルを短くするという働きを行うので、髪の毛は太く長く成長することが出来なくなり、短い毛や細い毛ばかりとなる軟毛化という状態になってしまいます。ちなみに、ハーバード大学の調査によると、喫煙によりDHTは13パーセントも増えるという結果が出ています。
さらにこれに加えて、ニコチンによる血行不良及びビタミンの破壊、一酸化炭素による頭皮の老化などのマイナスが重なり、髪の毛の成長が阻害されるうえに新しいものが作られにくくなります。
つまり、喫煙は薄毛のリスクを高めるうえに、進行するスピードを速めるということにも関係しているということです。
なお、髪の毛が抜けたり生えたりする仕組みについては完全に解明されていないので、全ての薄毛に喫煙が関与しているとまでは断言することは出来ませんが、DHTの増加やニコチンによる血行不良、アンモニアにより肝臓への負担が大きくなるなどは医学的にも確認されています。このために、喫煙が髪の毛に良くないということは間違いありません。

禁煙をすることで期待できる効果

喫煙は、薄毛の発症リスクを高めたり進行するスピードを速くする原因となるので、この習慣を断ち切ることにより様々なメリットを享受することが出来ます。
つまり、禁煙は育毛に効果を期待できるということになります。
まず、タバコを止めることでニコチンにより滞っていた血液循環が回復するので、毛根に栄養素がスムーズに送り込まれるようになります。
これにより、毛乳頭細胞から発毛指令が発信されて、それを受信した毛母細胞が分裂し、新しい髪の毛が作りだされます。
そして、この髪の毛は途中で抜けたりすることなく、太く長く成長することが出来ます。何故なら、成長を阻害していた原因のDHTの生産量が喫煙時と比較すると減少するためです。
これにより、男性ホルモン受容体と結合する頻度も低下するので、脱毛因子が誘導される機会も少なくなり、ヘアサイクルが正常な状態に回復します。
他にも、ニコチンや一酸化炭素によるビタミンの破壊や、アンモニアによる肝臓への負担が少なくなるので、髪の毛や頭皮へのデメリットが軽減します。
つまり、禁煙することにより、育毛剤を使用するのと同じような効果を期待できるということです。
逆に、喫煙を続けたまま育毛剤を使用しても充分な効果は得られない可能性があります。
何故なら、根本的な原因のDHTの生産量が増加しており、髪の毛が抜けやすい状態になっているからです。
また、頭皮の血行を促進する成分が配合されていても、ニコチンの作用により血管は収縮してしまうので、まさに焼け石に水という状態です。
このために、喫煙者が薄毛を改善したいと考えているのであれば、まずはタバコを止めることからスタートするのが適当な行動と言えます。

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