2017年11月19日更新

ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)の比較をしましょう

薄毛や抜け毛の治療薬ではミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)の2つが最も広く用いられていますが、では、ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)それぞれどのような効果があり、どのような違いがあるのでしょうか比較してみていきましょう。
まずはそれぞれが持つ効果と役割を比較していきましょう。ミノキシジルはもともと血管を拡張させて血圧を下げる薬として用いられていました。
しかし血圧の治療薬として服用していた患者さんが副作用として体毛が濃くなったことから、ミノキシジルの血管拡張作用が髪の毛へ栄養を届けるのに役に立つことが分かり、薄毛治療として使われるようになりました。ですので、役割としては血管拡張作用と血行促進です。
それに対してフィナステリド(プロペシア)の効果と役割は男性ホルモンの一種であるテストステロンを薄毛の原因物質であるDHTに返還させてしまう5α還元酵素を阻害する事です。
フィナステリド(プロペシア)の効果によって5α還元酵素の発生を抑制できれば、テストステロンがDHTに変化することもなくなりますので、結果として薄毛や抜け毛の改善につながるという事です。
このようにミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)には、それぞれが違った方向からアプローチをする事で発毛や育毛を促すというものですが、どちらにも共通していることは髪の毛を作り出す効果があるのではなく、髪の毛が成長しやすい環境を作る薬であるという事です。
では、どちらも非常に効果の高い治療薬として知られていますが、どちらの方が良いという事はあるのでしょうか見ていきましょう。
この2つの効果を比較検討した臨床試験は今のところ行われていませんが、フィナステリド(プロペシア)は投与後48週後に54.2%から58.8%の患者さんに効果があったとしています。
それに対してミノキシジルは、同じく48週後に著明改善8.7%、中等度改善67.4%、軽度改善21.7%、不変2.2%となっています。
この結果だけをみるとミノキシジルの方が改善効果が高いようにも感じますが、そもそも違う基準で評価している為どちらが良いとは言えず、自分に適した方を選ぶようにするしかないようです。

ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)の併用は可能?

ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)の効果や役割の違いについては理解できたかと思いますが、では、それぞれが違った方向からアプローチをするのであれば、この2つを併用して使うことはできないのか見ていきましょう。
まずミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)の併用ができるのかという点ですが、これに関しては併用しても健康被害はないとされています。
また併用したことによって、お互いの効果が半減したり失われる心配もないようです。
併用する事のメリットとしては、まず薄毛は個人差があり頭頂部が薄くなる人もいれば、生え際が薄くなる人もいて、それぞれ対処方法が異なりますが、併用する事で多数の薄毛タイプをカバーすることができます。
例えば頭頂部が薄い方は血管の詰まりによる血行不良が原因の可能性が高い為、その場合にはミノキシジルが効果的ですし、逆に生え際の薄毛の場合にはDHTの過剰分泌によるものが大きい為、5α還元酵素を抑制するフィナステリド(プロペシア)が効果的になります。
当然、両方から薄毛が進行している方であれば、両方を併用した方が効果的に治療を進めることができます。
その為、実際に病院での治療でも、どちらか一つだけを処方している病院もありますが、意外とミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)の両方を一緒に処方している病院が多くあります。
これは日本皮膚科学会が治療データに基づいて推奨している治療方法で、さらにはアメリカ医薬品局でも併用が認められる、まさに世界共通の治療方法となっています。
ただし注意点もあります。薬には少なからず副作用があるものですが、当然ミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)にも副作用がありますので、併用する事で副作用を発症するリスクも高まります。
ですので、併用する事は良いのですが、使用の際は使用方法をしっかりと読み、使用するようにしてください。

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